何ヶ月も同じ夜が続く感じで、置いていかれる不安
気づいたら、
また同じ時間にスマホを見てる。
カーテンのすき間から
街灯の光が細く入って、
部屋の角だけがうすく明るい。
今日も、何か大きな出来事が
あったわけじゃない。
でも、夜になると「動かなきゃ」
が浮かんできて、
結局、動けないまま終わる。
体感ではね、ずっと同じ夜が
続いているみたい。
とくに、こんな悩みがひとつ混ざると、
さらに宙に浮きやすい。
たとえば――彼からの返信が遅い夜。
「また私、重いって思われたかな」って、
送信ボタンの上で指が止まる。
送らなきゃ落ち着かないのに、
送ると後悔しそうで、
どっちにも進めない。
部屋は静かなのに、
指先だけが落ち着かない。
それが続くと、
「変わりたい気持ち」
だけが先に走って、
あなたはその場に置き去りになる。
そんな夜、あるよね。
返事がこないだけで、心が揺れる夜がしんどい
まずね、「動けない=怠けてる」じゃないよ。
むしろ逆で、
ちゃんと考えてるから
止まってることが多い。
彼に送る一文を、
頭の中で何通も作り直す。
短くすると冷たく見えそうで、
長くすると重く見えそうで。
絵文字を入れるか、
句読点をつけるか。
送ったあとの未来まで、
先に想像してしまう。
これ、あなたが弱いからじゃなくて、
あなたが丁寧だから起きる。
丁寧な人ほど、
「相手の気持ち」と「自分の気持ち」
を同時に持とうとするんだ。
片方だけにすると、
どこか罪悪感が残るからね。
それで、心の中に小さな会議が始まる。
「送るべき」
「でも嫌われたくない」
「嫌われたくないなら、
何も送らない方がいい」
「でも何も送らないのも不安」
…この往復が続くと、
体は椅子に座ったままなのに、
頭だけが何周も歩く。
ここで大事なのは、
彼を悪者にしないこと。
彼が忙しいだけかもしれないし、
返信が遅いタイプかもしれない。
でもね、相手がどうであっても、
あなたの中の疲れは本物なんだ。
だから「境界線をそっと引く」って、
こういうことになる。
相手を責める線じゃなくて、
あなたを守る線。
たとえば今夜は、こう決めてみる。
“返信が来るまで、
画面を開かない時間を作る”
10分でもいいし、
歯みがきが終わるまででもいい。
その線は、彼を縛らない。
あなたの指先を休ませるだけ。
境界線って、
強く言い返すことじゃないんだ。
自分の扱い方を、
そっと決め直すこと。
それだけで、宙に浮いてた
「行動したい気持ち」が、
いったん地面に降りてくるよ。
占いは答えを決めるより、今の立ち位置を照らすもの

ここで占いの話をするね。
占いって、
未来を決めてもらう場所…に見えやすい。
「どうすればいいですか」
って聞いて、
ひとつの答えを受け取って、
安心したくなる。
夜の不安が強いほど、そうなりやすい。
でもね、占いを“決断の代行”
にしない使い方があるんだ。
それは、今のあなたの立ち位置を、
そっと照らす使い方。
たとえばさ。
彼から返信がない夜に、
占いで「彼の気持ちは?」
って聞きたくなる。
もちろん、その気持ちは自然だよ。
ただ、そこにもう一枚、
質問を足してみてほしい。
「私は今、どんな反応を怖がってる?」
「私は今、何を守ろうとしてる?」
これって、未来の正解を
取りに行く質問じゃない。
今夜の自分の姿勢を
確かめる質問なんだ。
そして、その結果がもし、
「不安が大きい時期」
みたいな言葉だったとしても、
それは“動けない自分へのダメ出し”じゃない。
“今は繊細な皮膚みたいに
なってる”って知らせだと思えばいい。
ここでも境界線は使える。
占いの結果を、相手にぶつけない。
相手を決めつけない。
自分の線だけ見る。
たとえば、結果が気になって
彼に確認したくなったら、こうする。
送信ボタンの前に、
ノートに一行だけ書く。
「私は今、返信の速さで安心を作ろうとしてる」
それだけでね、
手が少し止まる。
止まるって、負けじゃないよ。
守り直しだよ。
占いは、
あなたを急かすための光じゃなくて、
今夜の手元を見やすくする、
小さな明かりみたいなもの。
明かりがつくと、
同じ部屋でも、
家具の角が見えてくるでしょう。
ぶつからなくなる。
それが、今のあなたには大きい。
変えなくてもいいから、線だけそっと確かめてみる
最後はね、「行動しよう」じゃなくて、
もっと軽い提案にするよ。
状況を動かさなくていい。
彼を変えなくていい。
あなたも強くならなくていい。
今夜、確かめてみてほしいのは、
たったひとつ。
“私の線は、どこから崩れる?”ってこと。
返信が来ないと、
何分くらいで画面を開きたくなる?
開いたあと、何回更新してる?
送る前に、何度文章を消してる?
そういう「回数」と「時間」を見る。
感情の名前をつけなくていい。
数字だけでいい。
そして、線をひとつ置く。
“更新は3回まで”
“送るのは深夜0時を過ぎたら
明日に回す”
“返事がない日は、
湯船に入ってから考える”
どれでもいい。
あなたの手が少し休める線なら。
ね、これって状況は何も変わってない。
彼の返信が
急に早くなるわけでもない。
でも、さっきより
少しだけ見え方が変わる。
「私は、相手の機嫌の中で
泳がなくてもいい」
「私は、私の夜を先に扱っていい」
そう思えると、
行動したい気持ちは、
宙じゃなくなる。
足元の近くに戻ってくる。
今日はね、強く見せないままでいい。
弱さがあることを認めたまま、
線を一本だけ置く。
それだけで、同じ夜でも、
あなたの中の景色が少し変わるからね。

