鑑定ボタン直前でまた考え込む私

窓辺でチェック柄のストールを整えながら、温かい飲み物のマグカップのそばに立つ女性のイラスト
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元彼のSNSを三日に一度は見てしまうのに、やめられなくて苦しい

寝る前に、指が勝手に動くみたいに。
元彼のSNSを開いて、
新しい彼女がいないか確かめてしまう。

「もう見ない」って思った日のほうが、
なぜか強く見たくなる。

画面を閉じたあと、
胸の奥だけが乾いたまま残る。

それでも、次の日になれば
また普通に仕事をして、
笑って、帰ってきて。

気づけば、元彼のSNSを、
三日に一度は見てしまう日々が続いてる。

別に、何かが起きているわけじゃない。
通知が来るわけでもない。

ただ、自分の中だけで
同じ確認を繰り返して、
心がすり減っていく。

そしてね。
占いサイトを開いて、
鑑定ボタンの手前まで行く。

でも、そこでまた考え込む。

申し込むかどうか、の前に、
もう「考える力」自体が
残っていない感じがして、
指が止まる。

ここまで来たのに進めない自分を、
責めたくなる日もあるよね。

でもそれは、弱さというより、
疲れがちゃんと溜まっている
合図なんだと思う。

たとえば、元彼の投稿の時間が
深夜だっただけで、
「今も誰かと一緒なのかな」
って想像が勝手に広がって、
眠りが浅くなる。

小さなことに見えて、
毎回、心はちゃんと揺れてる。
その揺れが、積み重なってる。

画面を閉じても胸が落ち着かないのは、怠けているからじゃない

まずね、止まっている理由を、
少しだけ言葉にしてみよう。

元彼のSNSを見るのって、
「未練があるから」
だけじゃないことが多いんだ。

あなたは、安心したい。
それだけなんだよね。

でも安心って、目に見えないでしょう。
だから、目に見えるものを探しにいってしまう。

投稿の有無、誰の
「いいね」が増えたか、
知らない女性の影が写り込んでないか。

ほんの数秒で終わる確認のはずなのに、
その数秒が、心の中で
何時間にも伸びてしまう。

それにね。
このループって、ちゃんと仕組みがある。

見る → ざわつく → 不安を消したくて、
もう一回見る。
消すためにやってるのに、
見るほど増えてしまう。

「やめたいのにやめられない」って、
意志が弱いからじゃない。

疲れているときほど、
心は短い道を選びやすい。

長い道、つまり“自分の気持ちを
丁寧に扱う道”は、体力がいるからね。

しかも、あなたはずっと
頑張ってきた人だと思う。

仕事も、身だしなみも、人付き合いも。

ちゃんとしているぶんだけ、
心の置き場がないとき、
静かなところで一気に崩れる。

誰にも見えない場所でだけ、心が乾く。

だから、鑑定ボタンの直前で
止まるのも、変じゃない。
そこに行くまでに、
もう今日の力をかなり使ってる。

「決める」って、元気な日にしか
できない作業なんだよ。

元気が残ってない日に、
決めきれないのは、
自然なことなんだ。

鑑定は未来を当てるより、気持ちを“見える形”にするもの

霜が降りた冬の野原で、朝日を見つめながら立つコート姿の女性のイラスト

ここで、占いの役割を
少し言い換えてみてもいいかな。

占いを
「決断を代わりにしてくれるもの」
だと思うと、苦しくなる。

当たる外れるの前に、
責任の重さがのしかかって、
さらに疲れてしまうから。

でもね、占いって本当は、
「今の自分が、どんな場所に立っているか」

それを言葉にして、
見える形にしてくれるもの
として使うこともできる。

たとえば、元彼のSNSを見てしまう
あなたの中には、強いエネルギーがある。

「彼じゃなきゃ」と思う苦しさの中に、
熱が残ってる。

その熱を、ただ消そうとすると、
余計に苦しくなることがあるんだ。
火って、消すほど煙が出るでしょう。

じゃあどうするか。
熱を“別の方向にも”流してみる。

彼に全部注ぎ込んでしまう熱を、
少しずつ分けて、あなたの体や
暮らしや未来にも回していく。

そういう発想ができると、
執着は「悪いもの」だけじゃなくなる。

ちゃんと生きる力の一部として扱えるようになる。

占いができるのは、
その分け方を見つける手伝いなんだと思う。

「私は今、何に一番反応している?」
「寂しさ?悔しさ?取り戻したい気持ち?
それとも、置いていかれた感じ?」

そういう輪郭を、言葉にしてもらう。

輪郭が見えるとね、少し呼吸が戻る。
呼吸が戻ると、視界も戻る。

視界が戻ると、元彼のSNSが
“世界の全部”じゃなくなっていく。

急にゼロにはならないけど、
中心から少しだけ離れてくれる。

それが、あなたの人生を
静かに動かし始める
「小さな加速」になることがある。

誰かを追いかけるためじゃなくて、
あなたがあなたに戻るための。

休んだ時間は負けじゃない。回復が始まった合図として扱っていい

最後にね。
今日は、希望を無理に押しつけたくない。
でも、消えてしまうようにもしたくない。

だから提案は、とても小さくするね。

「次にどうするか」じゃなくて、
今日のあなたの状態を、そっと見てみる。

たとえば、寝る前にSNSを開きたくなったとき、
すぐに我慢するんじゃなくて、
まず一回だけ深く息を吐く。

それから、「今、喉が乾いてる?
肩が固い?目が痛い?」
って体に聞いてみる。

そして、もしできたら。
スマホを持ったままでもいいから、
布団の中で目を閉じて、数分だけ休む。

休むことを、敗北みたいに扱わない。
休んだ時間を、「回復が始まった印」として扱う。

部屋の明かりが少し眩しく感じたり、
画面の白さが目に刺さったり、
その小さな痛みが
「もう今日は十分だよ」
って伝えてくることがある。

その声を無視しないであげる。

終わっていないけど、
続いてもいない。
今は、
その間にいる。

その“間”にいる自分を、
責めなくていい。

間にいる時間は、
止まっているように見えて、
実は整っていく時間でもあるからね。

明日、三日に一度のループがまた来てもいい。

そのとき、今日みたいに
少しだけ呼吸が戻っていたら、
それはもう回復の始まりなんだよ。

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