気づけば、選ばないまま季節がひとつ増えていた
気づいたらね、
「この話、まだ答えを出してないな」
ってことが、胸の奥に残ったまま、
季節だけが先に進んでいる夜がありませんか。
春は、スマホの画面が少しまぶしくて。
夏は、冷たい飲み物を飲みながら、
同じことを考えて。
秋は、帰り道の風がやけに静かで。
冬は、布団の重さが、
いつもより重たく感じる。
何も起きていないように見えるのに、
身体だけが、先に疲れてる。
肩がこわばって、
息が浅くなって、
指先が冷たい。
たとえば、あなたがカップを持つ手。
温かいのに、
なぜか指先だけが緊張している。
スマホの重さが、
いつもより増えた気がする。
画面を見ていない時間まで、
頭の中で通知が鳴ってる。
「決めなきゃ」って思うほど、
何も変わらない日だけが、増えていく。
それがね、悩みの中身より、
心に残り続けることがあるでしょう。
止まっているのは怠けているからじゃない
まずね、ひとつだけ具体的な悩みを置くね。
たとえば、
彼から「結婚どう思ってる?」
って聞かれたのに、
笑ってごまかしてしまった夜。
ほんとは嫌じゃない。むしろ嬉しい。
でも、返事ができない。
こういうとき、人は怠慢だから止まるんじゃない。
心の中で、
いくつものものを同時に守ろうとして止まるんだ。
彼を傷つけたくない。
自分も傷つきたくない。
間違えたくない。
いまの関係が壊れるのが怖い。
でも、進んだ先の責任も怖い。
だから思考は、同じ場所を回り始める。
「選んだら、何かを失う」っていう感覚が強いほど、回る。
ここでね、身体に戻してみようか。
鼻から息を吸って、口から吐く。
今、肩は上がってないかな。
首の後ろ、固くなってないかな。
手のひら、冷えてないかな。
息を吐くたびに、
「いま、ここにいる」
って感覚が少しだけ戻ってくる。
考えが悪いんじゃない。
考えがあなたを守ろうとして、
ぐるぐるしてるだけなんだ。
まだ、選ばないままの時間がここにある。
まだ, 選ばないままの時間がここにある。
まだ、選ばないままの時間がここにある。
この“同じ景色”が続くとね、
悩みが深くなるんじゃなくて、
「時間が過ぎた」という事実だけが重くなる。
だから心に残り続ける。
あなたが弱いからじゃない。
時間って、静かな顔をして、
ちゃんと圧をかけてくるからね。
占いは「決断の代わり」じゃなくて、現在地を知るもの

ここで、占いのことを少しだけ話すね。
占いってね、
未来を当てて、
あなたの代わりに決めるものじゃないんだ。
たとえるなら、
人生のGPSみたいなもの。
「どっちに行くか」
を押しつけるんじゃなくて、
「いま、どこに立ってるか」を教えてくれる。
あなたが立ち止まっているのも、理由がある。
怖さがある。
大事にしたいものがある。
その“立ち位置”を、
言葉にして見える形にする。
それだけで、
心の中の渋滞が少しほどけることがあるんだよ。
たとえば、さっきの「結婚どう思ってる?」の場面。
占いができるのは、
「あなたは彼が嫌なんじゃない。変化が怖いんだね」
「あなたは自由を失うのが怖いんだね」
「あなたは、責任を背負う前に、安心がほしいんだね」
そういう“いまの自分”の確認なんだ。
そしてね、確認できると、
身体がふっと軽くなることがある。
息が少し深くなる。
指先の力が抜ける。
お腹のあたりの冷たさが、少しゆるむ。
決める前に、いまの自分を見つける。
それができたら、
進む日も、立ち止まる日も、
どちらも選び直せるからね。
決めなくていい。変えなくていい。ただ現在地だけ確かめよう
最後にね、急がせる話はしないよ。
今日は、進まないことを選んでいるあなたに、
そのまま寄り添いたい。
決めなくていい。
変えなくていい。
ただ、ひとつだけ。
「いまの私は、どこに立ってる?」って、
そっと確かめてみよう。
恋が怖いのか。
責任が怖いのか。
失うのが怖いのか。
それとも、ほんとは嬉しいのに、
驚いているだけなのか。
もしできたら、今夜は温かい飲み物をひと口。
カップの熱を、手のひらで受け取って。
息を吐いて。
布団の重さに、身体を預けて。
スマホを握る手を、いったん緩めて。
選ばなかった選択肢が残るのは、
あなたが真剣だった証拠、
なんて言い方はしない。
ただね、あなたが大切にしたいものが多いから、
時間が残ったんだと思う。
今夜はそれを、
責める材料にしなくていい。
「まだここにいるんだな」って、
静かに認めるだけでいい。
その確認ができたら、
明日のあなたは、
今日より少し呼吸がしやすくなるからね。

